競輪の「流し」とは一体何なのか?初心者にもわかりやすく解説!

競輪の車券の購入方法で「流し」と呼ばれるものがあります。今回の記事では「流し」とは一体どんな買い方の事を言うのか?どんな特徴があるのか?などについて詳しく解説していきます。流しを使って効率的に稼いでいきましょう。

競輪の「流し」とは一体何?

 

引用元:http://hiroshima-keirin.com/

競輪の流しとは、自分で固定した着順の選手以外の全ての買い目を購入する事です。例えば、3連単で1着に1番、2着に2番が来ると予測した場合、3着を流せば、以下の通りの買い目を買わなければいけません。ちなみに、この「1着が1番、2着が2番」と予め決定させたことを「軸」といいます。

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これで7通りの買い目ですが、あなたの予想通りに1着2着がゴールすれば、3着にはどんな予想外の選手が入って来ても当たるようになっています。この「流し」を使うと、1着2着以外の選手が混戦になりそうな時に外れることを防げます。

とはいえ、場合によってはかなり多くの買い目を買わなければいけないため、大きな損失を出す場合もあります。

一部分だけを流すこともある

上記の場合であれば、3着に入る可能性のある選手全てを流しました。しかし、流しの中には一部分だけを流す方法もあります。たとえば「8番と9番が3着に入る事はないだろう」と予測した場合、上記の例で考えると、以下の通りに絞り込むことが出来ます。

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一部分の選手だけで流した例になります。軸は前回同様に1番2番で決めていますが、3着で流す8番と9番を減らしたために、5点買いのみに減らすことが出来ました。「この選手は3着になりそうにないな」と思った選手がいる場合には、効果的に勝つことが出来るでしょう。

総流しとは?

 

引用元:https://www.photo-ac.com/

流しの中には「総流し」と呼ばれるものもあります。これは、1着を1番とだけ決め、後の2着3着を全ての車番で買う事です。3連単の場合では1着だけを軸にして総流しをすると、56通りの買い目になります。もちろん当たる可能性は各段に高くなりますが、その分払戻額が支払額を下回る可能性は高いです。よほどの大穴が起きない限り、総流しで稼ぐことは難しいでしょう。

流しで買う際の計算方法とは?

流しで買う際には、事前に「流して買うと何点買いになるのか?」ということを知っておくと非常に便利です。買うべき点数が瞬時に分かれば、流しで買う方が得なのか、一発狙いで勝った方が得なのか?簡単に計算しやすくなるためです。では、競輪の7つの賭式について、流すとどうなるのか?をシミュレーションしてみます。買うべき点数は、以下の通り大きく2つに分けられます。

1グループ目 二枠複、二枠単、二車複、二車単、ワイド
2グループ目 三連複、三連単

それぞれ、どんな計算になるのか、簡単に見ていきましょう。

①二枠複、二枠単、二車複、二車単、ワイド

1つ目のグループでは、流した車番だけの買い目が発生します。

例えば1着1番を軸にし、2着目を2から5の車番で流すとこうなります。

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2から5番車で5点あるため、買い目も合計5点です。これは車番で割り振りましたが、枠番に変わっても理屈は同じです。

②3連複、3連単

2つ目のグループは、3連複、3連単の3着までを当てるケースです。3着までの予想になってくると、計算は複雑になります。最も簡単な方法は、全ての買い目を書き出して、そこから「現実的に起こらない着順」を消していけば求めることが可能です。ここでも、1着1番を軸にします

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1-5-4
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3連単の場合だと、「1-2-2」「1-3-3」「1-4-4」「1-5-5」という着順は現実的に絶対起こりません。そのため、上記の表から消し込みます。すると16通り-4通りなので、12点の買い目が発生します。

これが3連複になると「1-2-3」と「1-3-2」、「1-2-4」と「1-4-2」、「1-2-5」と「1-5-2」、「1-3-4」と「1-4-3」、「1-3-5」と「1-5-3」、「1-4-5」と「1-5-4」は同じ意味の買い目なので6通りがさらに省かれます。となると3連複で同様の流しを行った場合は16通り-4通り-6通りで6点の買い目の発生です。

ちょっと複雑な計算になっていますが、3連単や3連複を流しで購入する機会は意外と多いものです。何度か計算しているうちに段々と慣れてくるはずなので、まずは一度紙に書き出して、慣らしていくのがおすすめです。

競輪の流しの使い方は?

 

引用元:https://www.photo-ac.com/

このように、流しで購入することは、「うーんどうだろう?」と悩んだ時にかなり有効活用できます。しかし闇雲に、不要なところまで流しで購入してしまう必要はありません。そのため、競輪で流しを効果的に使うやり方は、1着2着の軸をきちんと決めて、3着を流す方法です。

これであれば、買い目の点数も増えすぎることは無いので、支払額も少なくて済みます。また、3着に入ってくる選手が分かりにくい場合でもきちんと対応をすることが出来るでしょう。

流しを有効的に使っていくためにも軸を外さないことが大切

流しを有効に活用するためには、軸の着順を必ず当てきってしまう事が大切です。軸の着順を当てるにはどうすればいいのでしょうか?基本的なやりかたの精度を高めていきましょう。

①ラインを利用する

やはり、競輪で軸の選手を外さないようにするためには、「ライン」をきちんと予想しましょう。Aライン、Bライン、Cライン、どのラインが最もバランスが良く、上位に食い込みそうなのか?を基本に立ち返り正しく予想する必要があります。

ラインの強さをきちんと見極めることで、1着から2着までも軸として決めることが出来、その後流した際にかなり少ない支払額で買い目をカバーできるでしょう。

②競走得点は必ず確認する

ラインをきっちり予測したら、今度は「競走得点を確認する事」がとても重要です。ラインの中でも順位変動は起こりますし、ひょっとすると中位あたりにいるラインの選手が、終盤に捲りで2位以内に食い込んでくる可能性もあります。

特にベテランの選手は体力はないですがテクニックがあるので、競走得点が高い選手であれば、うまく上位争いに絡んでくるでしょう。決まり手に「差し」が付いている選手も要注意です。

③競輪場の特徴は必ず確認する

そして、軸をきっちりと当てきるためには、競輪場の特徴も確認しておく必要があります。競輪場のバンクは333m、400m、500mの3種類に分かれています。この中で333mの距離が短いバンクの場合であれば、間違いなく逃げが強い選手が有利です。1着2着に絡む走りを見せてくれるかもしれません。

逆に500mの長いバンクの場合は、捲りが得意な選手に有利に働きます。出走表に捲りが得意な選手がいないかどうか、確認しておきましょう。また、競輪場と出身地の関係は非常に高いです。地元開催のレースであれば、その他の競輪場では見せない熱い走りを行う選手も多いです。選手の出身地を加味した着順予想もきちんと行いましょう。

まとめ

というわけで、今回は競輪の車券の買い方で「流し」とはどんな買い方をいうのか?という点について詳しく解説してきました。流しは「悩んだ時」や「決められない時」に非常に有効に使える買い方の方法です。一方で、あまりに多くの買い目を買ってしまい、支払額が多くなってしまうデメリットも同時に存在します。

本文中でも記載した通り、1着2着の軸をきちんと当てきる事で、無駄な買い目を買ってしまわない工夫が必要だと言えるでしょう。もし、いきなり3連単での勝負が難しいようであれば、ワイドや2車単から勝負をかけてみられてはいかがでしょうか?

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